knjrの日記

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福島原発の地震による配線や配管の損傷

昨日の内容追記である。大前研一氏も「原発オールアウト」の危機をどう乗り切るのかの中で、地震による配線や配管の切断について触れている。以下、引用。


今回の福島第一原発の事故はもっと強い津波を想定していれば防げたという認識だが、私はそんな甘いものではないと思っている。確かに想定を超える大きな津波が来て原子炉建屋が浸水し、地下に置いてあった非常用ディーゼル発電機が水没している。これが全電源喪失の最大のネックになってはいるが、配線や配管も寸断されているし、モーターやポンプの多くも動かなくなっている。つまり電源があったとしても、肝心の冷却機能を維持するポンプやモーターが作動したのかどうかは今の段階では明らかになっていない。


また大前氏はこのコラムで休止中原発を再開条件として以下の主張している


実はこのような細かいことがおそらく数百はあると思われ、それぞれに対して納得いく説明と処置が行われなければならない。その作業は膨大なものになると思われるが、数カ月以上かけるわけにはいかない。なぜなら、(1)その情報が開示され、(2)すべての原子炉でそれらを追加的なストレステストの項目とし、(3)さらに時間的猶予を与えて対策を施させる。そのうえで、(4)原子力安全・保安院が現場検証をし、満足できる結果であれば、(5)それを住民に説明し、 (6) 再度、保安院が再稼動を承認する――というステップを踏まないといけないからだ。


一般市民の感覚からすると、ごく真っ当な案であると思うが、政府や電力会社が本当にこの対策ができるかどうか疑問だ。大手マスコミはこの辺の事情には触れないが、我々は今後の再開条件について監視していこう。