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サムスン栄えて不幸になる韓国経済

図書館の順番の関係で、3連続で三橋氏の書を紹介。

サムスン栄えて不幸になる韓国経済

サムスン栄えて不幸になる韓国経済

確かにマスコミでは、盛んに韓国企業特にサムソンは素晴らしいといった記事が目に付く。本書はそんな報道に疑問符をつきつけている。


韓国では1990年代中盤の通貨危機の結果、IMFのにより、多くの企業はサムソン、LG、ヒュンダイなどのに集約されてしまった。その結果、市場が寡占状態(企業数が少なく、競争も少ない)を維持し、国内投資もせず、肝心な企業の収益も株主の半分を占める外国人や大企業の経営者が持っていき、韓国国民は損をしている。日本が目指すべきは、決して韓国などではないと主張する書。


著者である三橋氏の「本当はヤバイ!韓国経済―迫り来る通貨危機再来の恐怖」からの流れをついでいる。毎度のことながら、主張の根拠となるデータも出しているので納得感がある。


韓国経済は近い国にも関わらず、なかなか情報が伝わってこない。こういう一面もあるということを理解するには良い一冊である。