knjrの日記

登山、鉄道、写真、カメラ、旅行、読書記録などの思いつくままに

娘のトリセツ

 

  • (著者=女性)にとって、父がくれた最大の功績は「男性全体への全幅の信頼」をくれたこと。
    父と娘が、普通の男女と違う点は、娘は、「父が自分にしてくれること」の中にではなく、「父が妻にしていること」の中に、「男の理想を見る」
    男は、妻をけっしてないがしろにしてはいけない。「未来の娘」、男性を信じきる力と、明るい不屈の精神をさずけてやるために
  • 妻や娘に、いきない5W1H系の質問をしていはいけない。5W1H系の質問は、対話クラッシャー。この質問をうけると、脳は、心の対話のために使う回路を遮断し、問題解決型の回路を強く発火する、いわば脳を戦闘モードに入れる。妻や娘は、撃退態勢に入ってしまい、攻撃されたことに対してイラッとし、半減期にでることもある。
  • 対話には「心の対話」と「問題解決の対話」がある。前者は「気づいたこと」「感情体験の告白」から始まり、「共感」で紡いで、「新たな気づき」や「安心感」で着地する。一方で、後者は「ゴール設定」で始まり「問題解決の指摘」をしあって「解決」で着地する。
    5W1H系の質問はこの、「問題解決の対話」の誘発してしまう。男性の脳は強いゴール志向が設定されているので、「問題解決の対話」を起動しやしいので注意が必要。
    「心の対話」は「相手のことを尋ねる」のではなく「こちらの話」で始める。それには3種類ある「相手の変化に気づいて、ことばにする」「自分に起こった出来事を話す」「相談する」を使うとよい
  • 娘が「父が臭い」と思うのは、遺伝子センサーのせいである。
    動物はフェロモンによって生殖相手を取捨選択しているといわれているが、フェロモンの臭いの種類が、免疫を制御しているHLA遺伝子と呼応している。
    また人は自分と異なるHLA遺伝子から発せられる臭いに惹かれることが明らかになりつつある。種の保存のため、HLA遺伝子の型が異なるほど、強くひかれあい、似ていれば惹かれない。さらに女性のHLA遺伝子の型の違いをかぎ分ける能力は、父親から受け継いだ遺伝子に依存している。認識の型が完全一致する父親は、この世で最も「ありえない男子」で、その体臭は、この世のどんな男性よりも「ありえない匂い」がするとうわけである。