- 作者: 大前研一
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2009/01/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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本書ではそれを「知の衰退(思考停止)」として、真正面から捉えている。
- TVでやっているお馬鹿番組の数々、賞味期限のみで安全性を判断する人々、白黒でしか判断していない最近の選挙などの現実
- 脱出方法としては、「多くの情報を効率良く入手し、その情報の意味を考え、ストックした情報と照らしあわし、後は捨てる。その処理を有効に働かすには、頭の中に棚を作ること、情報を整理しておくこと」→他の意思決定系の本と言っていることは同じ
- 思考停止により、恩恵を受けているやつらがいるということ。日本の官僚と、海外の投資家、投資ファンドだそうな。これらについては、他の経済書などで何となく分かっていたことを文字にしてくれている。
本書の細かいこと、特に政治的な面については、全てに同調するわけではないが、大筋では最近読んだ本では、かなりのヒットである。
一般的な人が『思考停止』になってしまう背景を、自分なりに考えてみた
そもそも最初の書棚を作るにも、作るためのベースとなる知識と、入ってきた情報を噛み砕く論理的思考が必要であるが…
→時間がない人(ないと思っている人)、やる気のない人は、そもそも書棚を作ろうと思わない
→論理的な思考ができない人は、情報を噛み砕いて、整理することもできない
→日々の生活で、なんとなくアウトプットが出ていれば、楽な現状を変えようと思わない
よって思考停止に流れてしまうのではと