- 作者: 大井玄
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/01/01
- メディア: 新書
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特に興味深かった、「彼らの3つの原則」を紹介
- 「環境世界」の原則
ヒトはまったく同じ世界に住んでいるように見えて、それぞれに別の意味を見出し、自分なりの「環境世界」に住んでいる。
- 「最小苦痛」の原則
ヒトは与えられた環境で、本人にとってもっとも苦痛の少ない状態で生きようとする。もし、現在苦痛の多い状態にいるなら、より苦痛が少ない状態へ自分を変化させようと努力する「適応」への力が働く。逆に苦痛なく生きていける限り、ヒトは勉強もせず、働きもしない。
- 「根本煩悩」(自我への執着)の原則
ヒトには自分を中心にして世界があるという思いこみがあり、どうしてもそれに気づかないらしい。
確かに過去の最も楽しかった時期をよく覚えている、その話を繰り返すといった痴呆の症状は、これらの原則を理解すると納得できる面がある。また痴呆でない場合でも、これらの3原則を理解しておくと、役に立つのではないかと