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福島第一原発の津波高14メートルは誤り その2

福島第一原発の津波高14メートルは誤り〜市民が追及について、もう少し調べてみた。
東京電力のサイトから、以下のような津波対策の説明資料が見つかった。


●一つ目:「おたずねに答えてQ&A > 津波に対して発電所は大丈夫ですか?」


Q.津波に対して発電所は大丈夫ですか?


A.原子力発電所津波評価においては、「安全設計審査指針」,「原子力発電所津波評価技術(土木学会)」の考えに基づき、敷地周辺で過去に発生した津波はもとより、過去最大の津波を上回る、地震学的に想定される最大級の津波を数値シミュレーション解析により評価し、重要施設の安全性を確認しています。
 具体的には、数値シミュレーション解析により求まった津波の最高水位に満潮時の水位を加えた水位においても、重要な施設の運転に支障のないこと、また、津波の最低水位から干潮時の水位を差し引いた水位においても原子炉の冷却に支障のないことを確認しています。


●二つ目:2005年のTEPCOレポート04から
http://www.tepco.co.jp/company/corp-com/annai/shiryou/report/bknumber/0504/pdf/ts050400-j.pdf
津波対策に関係する部分だけ引用すると↓





ここで先日紹介した気象庁津波の概念図と比較してみよう


東電が何度も説明している福島第一原発での想定津波高さである「5.7m」は、数値シミュレーション解析により求めた津波の最高水位のようである。TEPCOレポートの表と説明をみると、これに満潮時の水位である3.1mを足して、5.7+3.1=8.8mの高さまでは耐えられたはずである。


一般的に考えれば、この8.8mに「津波が遡上する高さ」を加えた高さに、非常用電源装置等の浸水してはいけない装置を置くはずである。ところが東電の説明資料を見る限りは、東電は津波の遡上高という概念を無視していたように思える。