「殺しあう」世界の読み方 (田原総一朗責任編集 オフレコ!BOOKS)
- 作者: 宮崎学,佐藤優
- 出版社/メーカー: アスコム
- 発売日: 2015/05/23
- メディア: 新書
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- ピケティのいう、資本主義社会では大戦争以外で格差が本格的に縮まることはないんだといういのは、その通り。格差の問題は今後も続くでしょう。
- 日本の場合は何億円も稼ぐ大金持ちが増えているのではなく、中所得者の上部が膨らんでいる感じ。だからピケティが問題といっていることは、格差で見るのではなく、貧困がどうなっているかという観点から見ないといけない
- 明治以降、日本経済は不景気や戦争で右肩下がりになあることもあったが、教育だけは一貫して右肩上がりであった。ところが我々の世代以降は子供に自分たちより高いレベルの教育を受けさせることが、経済的にできなくなる
- 資本主義というのはうまくできていて、何かあったときには必ず次のビジネスを見つけ出す。アメリカは定期的に「公共事業」としての戦争を行う。今後数年のスパンで見ると、残念ながら経済要因から、アメリカが巻き込まれる形でかなり大規模な戦争が起こってくるのではないかと思う。
- 安倍内閣は自分たちが普通の人で、このところの世直しがだいぶ左によっているから、それを真ん中くらいまで戻るという「世直し」をやっている、そう思っている。自分で原点を書き込んだ特殊な物差しを使って、なんでもかんでも測り、ああしようとこうしようと言っている人。その理由は、客観性や実証性というものを軽視もしくは無視して、自分が理解しやすいように世界を理解するという、反知性主義にとわわれているから