原子力はコストが安いと一般的には言われている。はたしてそうなのか。
昨日の日記に記したように、河野太郎議員の話によると東電も正確な数値を出し渋っているらしい。
ネットで探してみると、立命館大学の大島堅一教授が自らで原発の費用モデルを検討し、それに数値を当てはめ計算した結果が、2010年9月7日の原子力委員会第48回「原子力政策大綱見直しについて。費用論からの問題提起」で公開されている。
スライドから一部を引用すると
スライド4ページ:算出モデル。これに電力会社の有価証券報告書や政府の発表値などの公開値を使用して実際の値を算出します。
スライド15ページ:電源別の費用です。原子力発電の費用は揚水発電とまとめて考える必要がある(※)ため、原子力+揚水の実績値を見る事が重要です。原子力単独でも安くはありませんが、プラス揚水とすると更に跳ね上がります。
大島先生の主張ポイントがまとめられています
また政府から公開されている③のバックエンド費用推計への過小評価ではとの疑問も投げかけています。実際のコストが高ければ、更に原子力のコストは高くなります。更に④の費用も含まれていません。一体いくらになることか...
このスライドについて、インタビュー動画も公開されています。「原子力政策大綱見直しについて。費用論からの問題提起」をダウンロードしてファイルを開きながら動画を見る事をお勧めします。
※:揚水発電と原子力発電の関連については、河野太郎議員のブロクが詳しい